預金・MRF・個人向け国債・IDAREの安全性を比較
元本や残高の保護、換金制限、税金・費用、利息とボーナスの違いから、お金の置き場所を比較できます。
2026年11月6日時点

近く使う生活費は、使える日と元本の保護を先に確認しましょう。銀行預金、投資信託、国債、前払式残高は、表示される収益率が似ていても同じ商品ではありません。
元本・残高の保護と、現金化できる時期を比べる
| 商品・サービス | 元本・残高と保護 | 現金化・引き出し | 収益の見方 | 使う資金の目安 |
|---|---|---|---|---|
| 利息の付く普通預金 | 対象預金は同じ銀行で合算し、元本1,000万円までと利息等を預金保険で保護。 | 原則随時。ATM・振込の時間、限度額、手数料には制約。 | 変動金利。残高・給与受取・証券連携等の条件を確認。 | 生活費・近く使う資金。決済用預金は無利息等の条件で全額保護。 |
| 通常の円定期預金 | 対象普通預金等と同じ保護枠を使う。外貨・仕組預金は別条件。 | 満期まで預けるのが基本。中途解約では所定利率へ下がる場合。 | 通常は預入時の約定金利。短期商品の年利を期間中の受取割合と混同しない。 | 満期まで使わない資金。 |
| MRF | 元本保証なし・預金保険対象外。分別管理は運用損失の補償ではない。 | 販売会社の締切・換金・銀行への出金日程を確認。 | 野村MRF:年1.039%(11月5日基準・過去1週間平均の課税前年換算実績)。将来の確約ではない。 | 証券取引の待機資金等。元本割れと換金条件を受け入れられる資金。 |
| 個人向け国債 | 国が元本償還・利払いを行う。預金保険ではなく国の信用による。 | 原則、発行後1年は換金不可。その後の中途換金には調整額。 | 変動10年・固定5年・固定3年。募集回の利率と発行日を確認。 | 少なくとも1年間使わない資金。 |
| IDARE | 前払式支払手段。預金保険対象外。発行保証金は残高全額の保証ではない。 | 原則として現金での払い戻し不可。決済・送金等の利用条件を確認。 | ランク・月平均残高によるボーナス。銀行の利息と同じ課税後収益率ではない。 | 対応する決済に使い切れる範囲の資金。 |
「安全」を3つに分けて確認する
1. 元本・残高が減る可能性
MRFは安定運用を目指す投資信託ですが、債券価格や発行体の信用状況によって損失が生じる可能性があります。分別管理で資産を分けて保管していても、運用による値下がりが補償されるわけではありません。
2. 事業者が破綻したときの保護
預金保険は金融機関単位、MRFは信託財産の分別管理、IDAREは前払式支払手段の発行保証金という異なる仕組みです。「登録されている」「保全されている」という表示だけで、預金と同じ元本保証だと判断しないでください。
3. 必要な日に現金として使えるか
個人向け国債の1年間の換金制限、MRFの出金日程、IDAREの原則払い戻し不可は、金利差より先に確かめたい条件です。毎月の家賃や急な支払いに使う資金は、引き出せる預金等と分けておきましょう。
年率の数字を比べる前にそろえるもの
- 税引前・税引後、費用控除前・控除後のどちらか。
- 将来の約定金利か、過去の運用実績か、使途の限られるボーナスか。
- 残高全額へ適用されるか。上限、ランク、対象外残高があるか。
- 同じ期間で比較できるか。入金・換金できない期間がないか。
例えば3か月定期の税引前年利が仮に1.20%でも、90日預ける場合の税引前利息は「元本×1.20%×90÷365」です。1.20%は試算の仮定であり、特定商品の現在金利ではありません。MRFの過去利回りやIDAREの特典を、同じ条件の確定利息として足し合わせないようにしましょう。
出典:金融庁・預金保険制度、野村證券・野村MRF、野村證券・分別管理、財務省・個人向け国債、IDARE・資金決済法に基づく表示。