普通預金・定期預金・個人向け国債の使い分け
個人向け国債の1年間の換金制限、中途換金調整額、固定・変動の違いを預金と比較。使う時期に合わせたお金の分け方を確認できます。
2026年11月6日時点

少なくとも1年間使わないお金なら、個人向け国債も預金との比較対象になります。ただし、発行後1年は原則として中途換金できず、その後の換金にも利子相当額の調整があります。生活費や近い将来の支払資金と分けて考えましょう。
普通預金・定期預金・個人向け国債の違い
| 比較する点 | 普通預金 | 通常の円定期預金 | 個人向け国債 |
|---|---|---|---|
| 利率 | 変動金利 | 通常は預入時の約定金利 | 変動10年、固定5年、固定3年 |
| 途中で使う場合 | 原則随時 | 中途解約利率を確認 | 原則1年経過後。中途換金調整額あり |
| 元本と保護 | 対象預金は金融機関単位で預金保険の保護 | 国が元本償還・利払い。預金保険の枠は使わない | |
| 購入・預入単位 | 銀行・口座の条件による | 銀行・商品による | 1万円から、1万円単位 |
変動10年・固定5年・固定3年をどう比べるか
変動10年は半年ごとに適用利率が変わり、固定5年・固定3年は発行時の利率が満期まで続きます。3種類とも年0.05%の最低金利保証があります。
金利が上がる可能性を重視するなら、固定商品へ長く置いたときの機会と、変動商品の見直し時期を比較しましょう。将来の利率が必ず上がるわけではなく、変動10年でも利払いごとの金額は変わり得ます。
2026年11月募集分は、募集期間と発行日を分けて確認する
固定3年・第198回債は、募集期間が2026年11月9日〜30日、発行日が12月15日です。11月6日時点で参照した公式ページの利率欄は「11月6日発表予定」となっているため、申込み前に発表後の利率をご確認ください。
募集月から1年ではなく、発行後1年が原則の換金制限です。発行前後に資金を使う可能性があるなら、口座への入金期限や資金が使えなくなる時点も取扱金融機関で確認しましょう。
出典:財務省・固定3年第198回債の発行条件。別の募集回や種類の利率を、この募集分へ当てはめないでください。
1年後に換金しても、直近の利子がそのまま残るわけではない
中途換金時は、原則として「直前2回分の各利子(税引前)相当額×0.79685」の中途換金調整額が差し引かれます。満期まで持った場合の利息と、途中で換金した場合の受取額を同じ計算にしないようにしましょう。
例えば、直前2回の税引前利子相当額が合計2万円なら、調整額は15,937円です。2万円は計算条件であり、特定募集回の実際の受取利子ではありません。中途換金代金を銀行で使える日も、取扱機関に確認してください。
必要な資金を期間で分ける
- 毎月の支払い・急な出費:現金化しやすい普通預金等を確保。
- 使う日が決まっている資金:その日より前に満期を迎える定期預金を比較。
- 1年以上使わない資金:個人向け国債の換金条件と定期預金の金利・解約条件を比較。
預金保険の対象預金を1銀行に1,000万円超保有する場合は、保護枠も確認してください。銀行を分ける方法と国債を使う方法では、日々の資金移動や換金の手間も異なります。